【50代の結婚】30年を経て再会した大学の先輩後輩カップル

(※イメージ画像は実在の人物ではありません)

こんにちは!ナビゲーターのFukuです。
今回も「新婚さんいらっしゃい!」に登場された新婚夫婦を題材にして、出会いのヒントを探っていきたいと思います。
今日は結婚・恋愛カウンセラーのひとみ先生をお招きしています。2度目のご登場です。

こんにちは、ひとみと申します。私自身、いくつかの恋愛と結婚、そして2度の離婚を経験してきましたが、そこから学んだことを皆さんと共有したいと考えています。私の知見があなたの悩みの解決に少しでもお役にたてば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

現在はお独りでしたっけ?

いいえ。結婚しています。

あっ、そうでしたか (^o^;)
さて…それではさっそく今回の新婚さんについて番組ホームページの概要欄をチェックしてみましょう。

50代の新婚夫婦

この対談は「新婚さん」の実際のエピソードから「出会いのヒント」を抽出し、出会いを求める男女に提供することを目的にしていますが、今回は55才の夫と53才の妻の新婚夫婦です。概要を見てどんな印象を持たれますか。

30年余りを経て大学の先輩と電話で繋がれたというのは意外な感じがしますね。SNSの効用かな?
でも、学生時代には遠くから見ていた憧れの先輩と35年を経て新婚夫婦だなんて、まるで映画のようですね。
福岡へ戻り、一生懸命に働いて自分の事務所を立ち上げた彼女の努力も素晴らしいと思います。二人のストーリーに興味が湧いてきました。

確かに、学生時代に憧れた相手と結婚するというのは、なかなか無いことですね。
ところで、私がこのご夫婦で注目したいのは、50代で結婚されている点です。晩婚化が進み、結婚を諦める人が増えている日本の現状に照らして、このご夫婦は40代以上で結婚を望む方々に希望を与える存在だと思うのですが。

確かにそうですね。年齢を重ねても恋愛や結婚を望む気持ちがあれば、幸せな結婚が可能だという良い事例だと思います。
そして何より、愛情を注げる相手がいるって大事です。それは年齢なんて関係なくて、生きる目的は誰にも必要ですよね。
だからこそ、40代以上で結婚を望む人たちは、自分の年齢を気にすることなく、出会いを求めてほしいと思います。

今回、夫は離婚経験があるようですが、若い頃に女性にモテモテだったという彼も、結婚では挫折を経験しているわけですね。愛嬌のある、はにかんだ笑顔が誠実な印象の男性ですが、幸せな結婚をするために男女に求められる資質があるとしたらどんなことでしょう?

良い質問ですね、Fukuさん。
私は経験的に、結婚を成功させるためには以下の3つが大切だと考えています。

1. 相手を思いやる心
これは愛情を表す一番の形ですね。相手の立場や感情を理解し、尊重することが大切。自分の意見を押し付けるのではなく、お互いが気持ち良く過ごせるよう配慮することが、結婚生活を円滑に進める鍵になります。
2. コミュニケーション能力
これはお互いの意見を尊重し、良好な関係を築く上で重要な要素です。言葉だけではなく、非言語的なコミュニケーションも大事。お互いの気持ちを理解し、適切に伝える力が求められます。
3. 自分磨き
これは、経済力とか、容姿とか、理想の自分に近づこうとする努力です。始めは十分に持ちあわせていなくても、徐々に改善していく姿勢が大切です。

以上の3つが、幸せな結婚をするための基本的な資質だと思います。

裏返してみれば、自分本位でパートナーの話しも聞かず、向上心が感じられなくなると、たとえ恋愛から始まった夫婦でも冷めてしまうということですね。でも、そうした性質なら結婚前の交際期間で見抜けそうな気もします。

その通り。でも、人間は環境や状況によって行動を変えますから、結婚生活に入った後に初めて見えてくる面もあるのです。
チェックポイントとしては、一緒に過ごす中での行動や言葉を注意深く観察することが大切。さらに、その人がストレスを感じた時や困難な状況に置かれた時の対応を見ることで、本当の性格や価値観を見抜くことができます。
でも、そうした「見抜く」作業は、良い点を見つけて共感し、理解し合う過程でもあるんですよ。
結婚は、お互いが一緒に成長し続ける旅。だからこそ、その旅のパートナーとして最適な人を見つけるためには、ときには細やかな観察も求められるんですね。

確かに、相手のアラ探しばかりしていたのでは結婚など出来ないでしょうね。
「結婚は、お互いが一緒に成長し続ける旅」って、いい言葉ですね。

そう言っていただけてうれしいです。結婚は、二人が共に歩む旅路ですから、お互いに理解し、尊重し、助け合って成長していくことが大切なんです。

変化は「行動」によってもたらされる

今回の奥様は、司法書士と行政書士を兼務するキャリアウーマンですが、仕事を頑張っているうちにいつの間にか40代後半になっていたとのこと。人間関係に悩んで誰かに相談したくても、夜中の電話に付き合ってくれるような相手は誰もいなくなっていたそうです。
でも、そこで思い出されたのが「離婚した」と噂で聞いていた「とみしゅー先輩」でした。そして彼は、彼女からの唐突な電話に親身になって付き合い、電話を通じて徐々に心を通じていきます。

どんなに時間が経っても心の中に残る人がいるということですね。
彼女は人間関係に悩んでいましたが、それを動機に「とみしゅー先輩」に連絡したことが新たな関係の始まりに繋がりました。けっこう思い切った行動ですね。

確かに、変化は「行動」によってもたらされますね。思いだけでは何も変わりません。

3回目に会ったときには夫になっていました

さて、そんなふうに東京と福岡で電話のやり取りを続けていた二人でしたが、ある日、不動産業を営んでいた彼が、顧客の遺産相続の案件を彼女に依頼します。
彼女はそれを受けて上京し、30年余りを経ていよいよ対面を果たすわけですが、彼女は空港で出迎えてくれた彼を見て「あら、なんか老けたな。イメージかわったな」と感じたそうです

それは自然な反応ですよね。30年以上も経てば、人は見た目も変わりますし、中身も少なからず変わるものです。

それでも、彼女は自分の大荷物を全部持ってくれた彼の対応に「やっぱりカッコイイ!」とすぐに印象を改めます。そして二人で仕事を済ました後で、彼は「焼肉の準備をしてあるんだけど…」と、彼女を自宅に誘います。

あらま♡ 焼肉ならお店に行っちゃいそうなところを、あらかじめ自宅に用意してきたということなんですね…
ここはとても重要な局面ですね。

自宅で二人きりでというのは色々勘繰ってしまいますね。彼女もドキドキしたのではないでしょうか。以前の番組司会者さんならもう少し深掘りしたところだと思いますが、お昼の番組ですし、この頃は寸止めでスルーする感じです。

その「自宅で焼肉」という提案を受け入れるということは、彼を全面的に信用しているという意思表示に等しいですね。上手いエスコートだと思います。もしかすると彼女も何かを期待していたかもしれません。
たしかに文枝さんならもう少し際どいところまで話を引き出していたでしょうね。

この焼肉の席で、彼女は冗談めかして「福岡に来て仕事を手伝ってくれればいいのに」と話したそうです。それが、彼もちょうど転職を考えていた時期だったこともあり、そのまま現実になりました。
そして福岡へ移るにあたって、彼は彼女に正式に交際を申し込み、彼女の両親にも会ったそうです。
「3回目に会ったときには夫になっていました」と妻が語っていますが、このあたりの決断の速さは、やはり二人共が独身の寂しさを深く味わっていたからなのかなと推察します。

そうですね。それぞれ経験値が高いので、お互いが何を望み、何を大切にしているのかを理解し、結婚という選択に迷いが生じなかったのでしょう。
それぞれの人生経験や独身時代の寂しさが、出会いの足がかりになる場合もあるということですね。

大切にしたい人がいるということ

終盤で新婚生活について尋ねられた妻が、住み慣れた東京を離れて福岡にきてくれた夫への感謝を口にしながら、不意に涙ぐむ場面がありました。
彼女は「本当はすごく孤独を感じていて、早く死んだほうがいいのかななんて考えることもあったんです」と語っています。
そして夫を得たことで生活が華やいだと話し「彼を大切にしたい」と何度も口にしていました。

それはとても感動的なエピソードですね。
彼女が経験した深い孤独感、そしてそれを解消してくれた彼への感謝がストレートに伝わってきます。
お互いが孤独な時間を経験してきたからこそ、パートナーとの時間がどれほど貴重であるかを深く理解しているのかもしれません。
きっと、その感情が二人の絆をさらに強くし、新婚生活をより充実したものにしているのでしょう。

夫の最初の結婚が破綻した理由はわかりませんが、本当に「捨てる神あれば拾う神あり」の喩えの通りですね。
このことは最近別れを経験してつらい思いをしている人にもぜひ参考にしてほしいと思います。
私自身も経験がありますが、失恋の病に一番よく効く薬って「新しい恋愛」なんですよね。同じように離婚で痛手を負った人も、ひとしきり沈殿した後には、次の出会いに向けて浮上してほしいと思います。

その通りですね。失恋や離婚など、人間関係で起きる困難や挫折は辛い経験ですが、それは新たな可能性への扉を開くきっかけでもあります。その痛みが自己成長の契機になり、次の出会いや新しい関係につながる可能性があります。

それでは今回の新婚さんのストーリーから出会いのヒントをリストアップしてみましょう。ひとみ先生、お願いします。

承知しました。今回も学ぶところの多い新婚さんでしたね。それでは「出会いのヒント」をリストアップしていきます。

  • 過去の人間関係を大切にする:今回の夫婦の出会いは、35年前の大学のサークルの先輩・後輩という関係から始まりました。過去の人間関係を大切にし、維持することで新たな出会いやチャンスが生まれる可能性があります。
  • 互いの成長を応援する:夫婦の間には互いのキャリアや人間としての成長を応援し合う関係性がありました。相手を尊重し、サポートする姿勢は良好な関係を築く上で重要です。
  • 歳を重ねて深まる魅力: 50代で結婚した夫婦ですが、その長い人生経験が関係を深める要因となりました。
  • 出会いは意外な場所や場面に潜んでいる:夫婦の出会いや再会は、予想外の場所や時期に訪れました。出会いはいつどこで訪れるかわからないため、常にキャッチできる心の準備をしておきましょう。

パートナーとの出会いに適齢期など無い

以上が、今回の新婚夫婦のストーリーから抽出した出会いのヒントです。

上手にまとめて頂いてありがとうございました。
たとえ「結婚適齢期」と言われる年齢を過ぎても、出会いはあるという好例でしたね。
結婚には確かに煩わしい側面もありますが、やはり支え合えるパートナーの存在は心強いですし、大切な誰かのためにという思いは生きるチカラになります。
ぜひ読者の皆さんにも素敵な出会いを叶えて頂きたいと思います。それでは、ひとみ先生から最後に一言いただいて、この項を閉じさせて頂きます。

結婚というのはお互いを理解し、尊重し、支え合える関係を築くことです。一緒にいることで生活が豊かになり、一緒に成長できる相手を見つけることが重要です。
そういった意味で、今回の新婚さんのストーリーは大変参考になると思います。
また、出会いは予測不能なもの。何歳であっても、どんな状況であっても、心の準備をして新しい出会いに臆せずに挑んで頂きたいと思います。生涯を支え合うパートナーとの出会いに適齢期などありません。
皆さんが最良の出会いを果たし、お互いの存在を照らし合うような人生を歩まれることを心より願っています。