【相席居酒屋で出会い結婚】養育費を支払いながら再婚した夫を支える酒豪妻

相席居酒屋で出会った新婚さんのイメージ画像

※1.ヘッダーの画像は実際の人物とは異なるイメージ画像です。
※2.実際の新婚さんの様子は公式サイトで御覧ください。

相席居酒屋での出会い

皆さんこんにちは。婚活ナビゲーターのFukuです。
今日も人気TV番組「新婚さんいらっしゃい!」に登場した新婚さんの生のエピソードから、出会いのヒントを探っていきたいと思います。ゲストは札幌ススキノでゲイバーを営む「アザミさん」です。よろしくお願いします!

皆さんこんにちは。北の酒場で毎晩のように男と女のドラマを眺めてきたアザミです。今日の新婚さんも札幌の夜の街で出会ったそうだから、どんなストーリーが聞けるのか今から楽しみにしているの。
よく見た目が怖いって言われるんだけど、噛みついたりしないから大丈夫よ。オカマを泣かす悪い男にはすぐに噛みついちゃうんだけど。今日も一緒に「出会いのヒント」を探していきましょうね。まずは一杯どう?

それでは今回の新婚さんですが、金融業で働く42歳の夫と、器械体操のインストラクターだったという37歳の妻のカップルです。
二人の出会いは妻の地元、北海道。彼女は30歳を前に婚活を始めたものの、3年程は良い出会いに恵まれませんでした。そんな中で、お酒好きな彼女は友人と相席居酒屋を訪れ、そこで相席したのが当時札幌で働いていた夫でした。

相席居酒屋って女性は飲食が無料で、男性は滞在時間で課金されるというのが一般的なシステムになっているようね。でも出会いの場としてはどうなのかしら?女性は冷やかし半分、男性は遊び目的のガールハントが多勢なんじゃないかしら。

そうですね。メリットとデメリットがあると思うんです。
メリットとしては、気軽に接点のない人と出会える環境が提供されていることです。お酒を飲みながらなら初対面でも会話がしやすいのではないでしょうか。
一方でデメリットとしては、やはり無料の飲食が目当ての女性や、遊び目的で女性を物色しにくる輩が多く混じることだと思います。

本気で結婚につながるような出会いを求めている人にとっては、あまり良い出会いが期待できる場所じゃないわね。その点を理解した上で上手に利用できる人なら、出会いの可能性を拡げる手段の一つとして選択肢にはなるわね。

相席居酒屋の料金ですが、全国にチェーン展開している「相席屋」さんの場合、男性は10分毎に650円 (税込715円)で食べ飲み放題ということです。その他にチャージ料金550円(税込605円)が掛かります。
1時間で概ね税込み5千円ぐらいの目安ですね。普通の居酒屋で飲む2倍ぐらいの料金設定ですが、職場の後輩でも誘ってチョイ飲みを奢ると思えば、高くはない料金です。ちなみに女性客と相席をしていない待ち時間は料金は発生しません。

なるほど、そういう料金システムなのね。確かにそれほど高いわけではないわ。でも調子に乗って長居しちゃうと高くつくわね。

それと、今ほどの相席屋さんのホームページには「従業員の店舗利用に関して」ということで、「当店では従業員の福利厚生と提供サービスのクオリティ向上のため、従業員の店舗利用を行なっております。予めご了承ください」と、付記されています。これは「女性従業員が男性客と相席する」ということだと思います。要するに「サクラを容認してください」と言っているわけです。

なるほど、それはいただけないわね。遠回しな物言いで予防線を張っているのね。クレームがあったときに「ホームページに掲示してあります」と言うための。
そこがこのビジネスモデルの弱点なのよ。男性が来店しても、相席する女性客がいないと売上にならないわけだから。
本気で出会いを求めて来店する男性にとっては、お金と時間の無駄遣い。「サクラであっても女性と飲めるだけで満足」という人ならいいんだろうけど。

出会いという偶然をつかむ

さて、そんな相席居酒屋で出会った今回の新婚さんですが、飲みニケーションに長けた二人は会った瞬間から意気投合。その日はその店だけで解散しましたが、1年半後に再び飲みに行きます。TVでは語られませんでしたが、初対面の時に連絡先を交換していたのでしょう。
午後3時からススキノの海鮮居酒屋でスタートした飲みデートは再び大盛り上がり。ビール4~5杯を飲み干し「次行こう!」と2軒目へ足を運び、厚岸の牡蠣とウイスキーを堪能して「次行こう!」と、時を忘れてハシゴ酒。6軒目のお寿司屋さんに辿り着いた時は既に24時過ぎで、いよいよ話題は恋愛トークへ。お互いの過去にも話が及びます。

二人が相席居酒屋で出会えた「偶然」について考えると、とても不思議な感じがするの。それこそが出会いの本質だと思うから。
きっと二人とも色々な人とお酒を飲んで鍛えられていると思うんだけど、相手に合わせながら飲んでることも多いと思うの。そんな中で、飲んで話すほどに自分が開放されていく相手というのが、ごく稀に現れるのね。「波長が合う」と言ったりする感覚。今回の二人で言えば「磨き抜かれた飲みニケーション能力」が共鳴しあって「偶然を見過ごさなかった」と言えるんじゃないかしら。

なるほど…。多くの「偶然」は見過ごされがちで、そんな中で準備の整っている人同士が接点を得たときに共鳴が生じ…つまり波長が合って、出会いを知覚するということですね。

そう。趣味とか、ボランティアとか、自分の興味のある何かを日頃からせっせと磨いておくことが大事なんだと思うわ。それが偶然を引き寄せるのよ。

養育費支払い中

準備が出来ているから偶然に気付ける…。婚活以外の出会いについても言えることですね。思いがけず良い気付きを得られました。さすがアザミさん!
さて、6軒目のお寿司屋さんでの恋愛トークですが、そこで彼は自分が離婚経験者で、前妻との間に子供も二人もうけていて、養育費を支払っていることを打ち明けます。彼は後輩からも「子供がいて喜ばれるのはシシャモぐらいのもんですよ」と言われていて、そういう自分は彼女には重すぎるだろうと感じていたそうです。

出会いから1年半の空白は、それが理由だったんでしょうね。腑に落ちたわ。でも、彼の後輩も上手いこと言うわね。オカマだったら私の店にスカウトしたいぐらい。
それはそうと、子供さん2人分の養育費だと負担も軽くはないでしょうね。

でも、それを彼女は「離婚なんて今どき普通だし、養育費を支払っているのも偉いじゃん」と思ったそうです。なかなか肚の据わった女性です。そして彼女が思う結婚したい男性の条件を
私を好きになってくれる人
私と結婚してくれる人
お仕事ちゃんとしてる人
借金ない人
暴力を振るわない人
と彼に語ります。それを聞いた彼は「その条件ならクリアできる」と認識し、「俺、あなたと結婚します!」と宣言します。

彼女は器械体操のインストラクターをしていたそうだけど、スポーツで鍛えられたのかしら、心の強靭さを感じるわ。包容力もある素敵な女性ね。自己中心的な女なら、彼の境遇を聞いた途端に「最悪ー!」て叫んで逃げ出すところよ。それを彼女は正面から受け止めて、彼の責任感を評価したわね。立派だわ。

彼女が求めるパートナーの条件も、かなりハードルが低いですね。最低限のことしか望んでいない。なぜ 3年間も婚活に苦労したのか不思議なぐらいです。彼女はお酒のせいだと言ってましたが。
男性に多くを望む女性が多い中で、そうした点もちょっと異質です。成熟した大人の精神性を感じさせながら、それでいて寂しがりな雰囲気も見て取れます。酒飲みって、人恋しがりですね。

人は寂しがりな生き物なの。人間だけじゃないのよ。多くの生き物がみんな寂しがりなの。だからパートナーを求めるのね。

12時間サシ飲み

たしかに…。私も寂しがりです。
さて、6軒もはしご酒をして彼が結婚を宣言をした場面でしたが、彼女は「二人ともベロベロ状態なので日を改めて」と彼に提案します。けれども彼の勢いは止まりません。店を出て午前3時のススキノの繁華街を数メートル歩くごとに「結婚してください!」と大声で求婚。そんな時刻でも眠らない街ススキノは人通りがあります。彼女は恥ずかしくなって仕方なく「ハイハイ」と彼をあしらいました。すると「いまハイって言いましたね?」と彼の目がキラリ。そうして午前3時17分、二人は結婚を前提に交際をスタートすることになりました。12時間も飲みに飲んだ挙げ句のプロポーズです。

12時間も飽きずに飲んでいられるというのは、二人の相性の良さを物語っているわ。二人の魂が一緒にいたかったのね。

ギャップ萌え?

プロポーズはハチャメチャでしたが、その一週間後には彼から「親御さんに挨拶したい」と提案があり、洋食店で彼女の両親に会ったそうです。その真摯な行動力に、彼女は「こんな人いない」と信頼を深めました。そして交際半年でめでたく結婚。現在までに一女にも恵まれたそうです。飲めば楽しく弾ける人が、シラフだと意外に実直・誠実だったりすることってありますが、いわゆる「ギャップ萌え」も作用している感じですね。

私もそう思うわ。飲んでおしゃべりしている彼と、金融業界で営業マンを務めているシラフの彼は、きっと別人格のようだと思うの。彼女の両親に挨拶したときも、そんな昼間の表情で臨んだのでしょうから、ギャップ萌えもあったでしょうね。

まとめ

それでは今回のお二人のエピソードから出会いのヒントを抽出して頂けますか?

OK。このカップルの物語はとても刺激的だったわ。私なりにまとめてみるわね。

  • 趣味や興味を磨いておく: 出会いの場面で相手とつながるための最良の接点が「共通の趣味や興味」。お互いに好きなことの話なら、少しコミュ障気味のハニーでも会話が楽しめるわね。
  • 波長が合う相手は希少:彼女は婚活に挫折し、そんな状況でひときわ波長が合う彼に出会って、彼の過去を受け入れたわね。まるで重荷を半分引き受けるように。なかなか出来ないことだけれど、受容された経験は、きっと彼の心に深く刻まれていることでしょう。
  • 周囲を気遣う: 結婚前提の交際が始まって、すぐに彼女の両親への挨拶を申し出た彼の行動は誠実だったわね。挨拶したからといって彼は訳アリだし、かえって心配させてしまうかもしれないけれど、逃げ隠れしない姿勢を示すことで一定の信頼は得られたはずよ。
  • ギャップ萌え: 人って色々な顔を持っているから、相手の違う側面を垣間見てハッとしたりすることってあるのよね。彼の場合は、飲んだ時の社交性と普段の実直さとのギャップが、少なからず彼女を魅了したようね。

まとめて頂いて有難うございました。
今回のお二人ですが、結婚後は養育費のこともあり、家計的には決して楽ではないそうです。でも、900円のTシャツや 7割引のパンツを買うのにもすごく悩んだりしながら倹約に努めてくれる妻に、夫は感謝の気持ち口にします。その妻が珍しく夫におねだりしたのが「新婚さんいらっしゃい!」への出演でした。「実のところはじめは気が乗らなかったけれど、おかげで妻の苦労に少しだけ報いることが出来ました」と夫も喜んでいました。

妻が経済的な制約の中でも不満を言わずに倹約を続ける様子は、彼女自身の信念なのでしょう。彼女の母性は前妻のもとにいる二人の子供にも及んでいるわ。きっと遠からずその子達も、彼と彼女の思いに気づいてくれる日が訪れることでしょう。また、夫も妻の献身に感謝を表すことで、妻の苦労に報いようとしているわね。互いを思いやれるこの夫婦は、きっとどんな困難も乗り越えて行けると思うわ。

シングルマザーが男性と交際を始めて子供が虐待されたり、逆に意地悪な継母から虐げられたりという話は多くありますし、それで不憫な思いをしている子供達が本当にたくさんいます。彼女のように心の成熟した大人が少なくなっていることの現れなのだろうと思います。

子供の虐待や貧困の問題が頻繁に報道される状況は、本当に胸が痛いわね。彼女が示したような受容と理解を、私たちも見習っていきましょう。

お酒好きな人って、心の敏感な人が多い気がします。傷つきやすくて、そのぶん人には優しくて…。夫の養育費の支払いが終わる日まで、飲み過ぎで体を痛めないように夫婦仲良く支え合っていってほしいですね。

確かに、感情が豊かでメンタルの敏感なアルコール中毒者は、私の周りにも沢山いるわ。というか、そんな連中だらけ。でも、うちのお店はそんな愛しいダメ人間の吹き溜まりみたいなもんだから仕方ないわね。Fukuちゃんも今度飲みにいらっしゃい。お化け屋敷みたいで面白いわよ。

ぜひお邪魔します!
アザミさん、今日も素敵なコメントありがとうございました!

私も楽しかったわ。また呼んでちょうだい。愛しいハニーたちにも素敵な偶然がおとずれますように。またお会いしましょう!