(※ 画像は実在の人物ではありません)
「新婚さんいらっしゃい!」は1971年から半世紀にも渡って親しまれてきた国民的ご長寿番組です。いつも個性的なカップルが登場してハチャメチャなエピソードを披露して楽しませてくれますが、少し見方を変えてみると、この番組は「出会いの事例」を提供してくれる「事例集」でもあります。この記事ではその点に着目し、登場するカップルのエピソードを題材に出会いのヒントを探っていきます。
毎回、恋愛や結婚のスペシャリストをお招きして対談形式でお届けしていきますが、「結婚に繋がる出会い」を求めている方に楽しく読んで頂きながら出会いのヒントをお渡しできるように努めてまいります。
オンラインゲームでの出会い
それでは今回は 2023年6月4日 放送分の2組目のご夫婦のエピソードを深掘りしていきます。
人気ゲーム「モンスターハンター」の中で出会い結婚に至ったという、宮崎のゲーマーカップル
番組HPより引用
2人は同じ病院の看護師だったが、顔も名前も知らなかった。ある時、同僚からオンラインゲームの“モンハン”に誘われた妻。
そこに同じく参加したのが、同僚と同じ病棟で働く夫だった。
ゲームに熱中すると素が出て荒々しくなる彼女に対し、同僚は「うるさい!」と文句を垂れる一方、夫だけは「分かりました」と素直で従順。
そんなある日、強敵“アルバトリオン”が出現し戦いが激化。全く歯が立たないため他の2人は戦意を失うも、妻が「絶対にこいつだけは討伐したい」と檄を飛ばせば、夫も「行きましょう」と一致団結。
この時初めて、妻は「自分には彼がいないとダメかも知れない」と夫の存在の大きさに気付いたという。
そして1ヵ月間の激闘の末にアルバトリオンの角を破壊して撃破すると、この喜びをどうしても夫と分かち合いたいと思った妻は、彼のアパートまで自転車で激走。
その勢いのまま会うなり…夫の討伐にも大成功!?
しかし、彼女との結婚に際し、彼にとってさらなる強敵が出現する。
サイト管理者のFukuです。今日は恋愛・結婚カウンセラーの「ひとみ先生」をお招きしています。先生は長年にわたり数えきれないほどのカップルや個人をサポートしてこられました。自己紹介をお願いできますか?
はじめまして「ひとみ」です。じつは私自身、3度の結婚、つまりは2度の離婚も経験しているわけですが、人間の感情の複雑さや、関係性のあり方に深く考えさせられてきました。その経験にもとづいて皆さんが幸せな出会いを果たせるようにカウンセラーとしてご支援させて頂いてます。
「新婚さんいらっしゃい」のような番組は、人々が恋愛や結婚についての認識を深めるための素晴らしいプラットフォームだと思います。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。それでは今回の新婚さんですが、オンラインゲームの「モンスターハンター」で出会って結婚に至ったというゲーマーカップルです。こうした出会い方、どう思われますか?
非常に面白い出会いのエピソードですね!
共通の趣味を介しての出会いは結束を深めると同時に、最初からありのままの自分で相手と接することを容易にします。特に「モンスターハンター」のような協力型のゲームでは、協調性や耐久性、そして相互信頼といった価値ある要素を育みます。
このカップルの話から、妻はゲームを通して一緒に困難を乗り越えるパートナーを見つけたと感じたのでしょう。同じく、夫も彼女の情熱や決意に魅了されたことでしょう。
ただし、重要なことは、ゲームから離れたリアルライフでもその絆が続くかどうかです。日常生活では、ゲームで得られる直接的な報酬や成果がないため、愛情と尊重を保つためには更なる努力や理解が必要になることもあるでしょう。
最後に、彼にとっての「さらなる強敵」については興味深いですね。
アルバトリオンを撃破して喜びを分かち合おうと夜の21時過ぎに彼のアパートまで自転車で激走した妻ですが、歓喜のあまり会うなり彼に抱きついてキスをしてそのまま討伐したそうです。女性としては荒々しい年上の奥様と、おとなしい年下の旦那さまのカップルですが、とても積極的な奥様ですね。
そのエピソードからも、妻の情熱と直接的な性格がうかがえますね。それが彼女の魅力の一部であることは間違いないでしょう。一方で、夫が彼女の積極性を受け入れ、それを支えることでバランスが保たれているのかもしれません。年下の彼がより落ち着いており、彼女のエネルギーを理解し、それを受け入れる容量があるように見えます。
個々のカップルは、自分たちが最も快適に感じる独自のダイナミクスを持つことが一般的です。年上の妻が積極的で、年下の夫が受け身の役割を果たすというこのパターンは、彼らがお互いを理解し、尊重することでうまく機能しているように見えます。
それでも、関係には常にバランスが必要です。彼女が常にリードし、彼が常にフォローするというパターンは、一見すると健康的に見えますが、彼が自身の意見や感情を抑制しないようにすることが重要です。同様に、彼女も彼の意見や感情を尊重し、それらを受け入れることが大切です。これにより、彼らの関係はさらに強化され、成長するでしょう。
そうですね。ちなみに彼にとっての「さらなる強敵」は奥様の母上でした。初めて彼女の実家を訪ねて挨拶した際に、看護師をやめる意向であることを話したら、途端に母上が「無職になるもんに大事な娘はやれん!」と態度を固くしてしまったそうです。でも彼の退職の理由は、実家の農業を継承する為だったんです。
そのエピソードは興味深いですね。彼の挑戦は理解されにくいものだったかもしれませんが、彼の意図はとても責任感のあるものでした。実家の農業を継承するという決定は、決して軽いものではなく、多大な時間と労力を必要とします。
ここで重要なのは、彼が妻の母に自身の決定の真剣さと責任感を伝えることです。彼が農業にどれだけ情熱を持っているか、また、その仕事を通じて自分自身と家族をどのように支えるつもりなのかを明確にすることが大切です。
また、妻も彼を支える役割を果たすことが求められます。彼女は彼の選択を尊重し、母に対しても彼を支持する立場を明確にするべきです。これにより、彼と彼の新たなキャリアへの理解と支持を促進することができるでしょう。
それにしても、「さらなる強敵」が妻の母であったとは、なかなかの挑戦ですね。しかし、彼らがこれまでに示してきたように、共に乗り越える力があることでしょう。
彼は実家で生産しているメロンやシャインマスカットを携えて、度々結婚の許しを請いに奥様の実家に足を運び、最後は「任天堂スイッチ」をプレゼントして結婚にこぎつけたそうです。奥様の母上もゲーム好きだったんですね。奥様はお母さんに似たようです。
それはとても心温まるエピソードですね。彼の継続的な努力と、彼自身の農産物を持って訪れることにより、彼の誠意と自分の仕事への献身的な態度を示したのだと思います。それに「任天堂スイッチ」のプレゼントは、彼が妻の母上の趣味を理解し、それを尊重していることを示していますね。
結婚は二人だけの関係ではなく、家族や親戚など、大きなコミュニティが関わってきます。彼が妻の母上を説得し、彼女を理解しようと努力したことは、結婚にとって非常に重要な要素でしょう。それは彼がこれからも彼のパートナーを支え、彼女の家族との関係を大切にする意志があることを示しています。
妻と母上が共通の趣味を持っていることは、新しい家族の結束を深める素晴らしい要素ですね。これにより、彼らの結婚生活がより円滑に進むことでしょう。
現在は奥様も彼の実家のある宮崎に引っ越して、一緒に農業に従事しているそうです。農業は想像以上に大変だと話していました。大病院の看護職だったようですが、それもかなりハードな職業だったろうと思いますが。
それは大きなライフスタイルの変化ですね。看護師と農業はそれぞれ大変な職業ですが、それぞれ違った種類のストレスや挑戦があるでしょう。
看護師は、身体的にも精神的にも厳しい職業であり、シフトワークや緊急事態の対応など、予測不可能な時間を要求されることもあります。また、患者やその家族との対話や病状の管理など、エモーショナルな面も大きな部分を占めます。
一方、農業は、天候や自然災害など、コントロールできない要素に大きく影響を受けます。また、種まきから収穫までの期間には長い時間が必要で、手間と時間をかけて成果を得るという長期的な視点が求められます。そして、身体的にも大変な労働が必要となるでしょう。
それでも、彼らが共に新たな生活を始め、一緒に困難に立ち向かっていることは素晴らしいことだと思います。互いのサポートと理解があれば、どんな困難も乗り越えることができるでしょう。これからも彼らが農業という新たなチャレンジを通じて、さらに成長し、結束を深めていくことを願っています。
この対談のテーマは「結婚に繋がる出会いを求めている男女」に向けて「出会いのヒント」を提供することですが、今回のソーシャルゲームを介した出会いのエピソードは、今を生きる若い世代にとってとても示唆にとんでいる気がします。
その通りですね。現代社会では、オンライン空間での出会いがますます一般的になっています。特に若い世代は、ソーシャルメディアやオンラインゲームを通じて新しい人々とつながることが容易になっています。今回のゲームを通じた出会いのエピソードは、共通の趣味や関心を共有することが新しいつながりを作る素晴らしいきっかけになることを示しています。
ゲームはただの娯楽ではなく、共通の目標に向かって協力したり、お互いのスキルを尊重したりする場でもあります。今回のカップルのように、ゲームを通じて深いつながりを感じ、相手の存在を真剣に認識することができる場合もあります。
このエピソードから学ぶべき点は、自分自身の趣味や関心を大切にし、それを通じて人々とつながることの大切さだと思います。また、人々がどこで出会うかは重要ではなく、そのつながりをどのように深め、相手を理解し尊重するかが重要であることも忘れてはなりません。
出会いは予期しないところで待っているものです。自分自身を偽らず、自分の趣味や関心を大切にし、それを共有する場所を見つけることで、素晴らしい出会いにつながるかもしれません。
では最後に、今回の事例から学べる「出会いのヒント」をリストにまとめてみましょう。
もちろんです。今回のエピソードから得られる「出会いのヒント」は以下の通りです。
以上のようなヒントを心に留めつつ、自分自身の興味や価値観に基づいて出会いの場を探すことが、素晴らしいパートナーに出会うための鍵となるでしょう。
ひとみ先生、今日も貴重なご見解をありがとうございました!
お呼びいただき、ありがとうございました!
私の意見やアドバイスが何かしらの助けになれば幸いです。皆さんが素晴らしい出会いを見つけ、幸せな人生を歩むことを心から願っています。何か他にご質問や相談があれば、いつでもお気軽にお声がけください。それでは、また次の機会にお会いしましょう!